株式会社レイゼクスの  「お前も鬼にならないか?」「ならない」←これ

「お前も鬼にならないか?」「ならない」←これ

「お前も鬼にならないか?」「ならない」←これ

どうも。

仲村です。

 

 

見ましたか?

 

 

え?何がって?

 

 

鬼滅の刃ですよ。

「劇場版「鬼滅の刃」無限城編  第一章 猗窩座再来」ですよ。

 

公開10日で観客動員910万、興行収入128億ですって。凄いですね。

既に日本の歴代興行収入トップ30に入ってるらしいですよ。

正直凄すぎて全然凄さがピンとこないですね。

 

さて、そんなみんな大好き鬼滅の刃ですが、今回の映画のメインでもあった上限の鬼、猗窩座。

5年前に社会現象となった無限列車編にも登場し、人間時代の悲しい過去を持つ人気の鬼です。

 

そんな猗窩座が以前の映画で煉獄杏寿郎と交わした会話を覚えている人も多いことでしょう。

 

原紀子

お前も鬼にならないか?

 

原紀子

ならない

 

そう、猗窩座が煉獄さんに「鬼にならないか?」と勧誘し、即答で断られている場面です。

 

そして今回の映画では炭治郎と共に戦う水柱冨岡義勇との間にこんな会話もありました。

 

原紀子

お前も鬼になれ義勇

 

原紀子

・・・

 

まさかの無視。

 

そう、猗窩座は強さを認めた二人に対して鬼になろうと勧誘をしましたが、どちらも瞬殺で撃沈してしまっているのです。

 

猗窩座は営業が下手

 

何が言いたいかというと、猗窩座の勧誘の仕方があまりにも下手じゃね

ということです。

 

嫌われているにも関わらず、価値基準の違う提案を真正面からしてしまうというのはどう考えても成功率が低いですよね。

特に煉獄さんのように信念が強く、倫理観に基づいた意思を持つ相手に対しては、圧倒的に逆効果だと言わざるを得ません。

 

では、もし営業のプロが猗窩座だったら、煉獄さんをどのように鬼に勧誘するのでしょうか?

 

営業目線での鬼への誘い方

 

【STEP1】信頼関係構築(ラポール形成)

ポイント:いきなりクロージングしない

営業の大原則:「人は“信頼できる相手”からしか買わない」

 

【会話例】

原紀子

煉獄杏寿郎…君は本当に強いな。この時代に、ここまでの力を持つ者はなかなかいない…本当に敬意を表したい

 

原紀子

……礼はいい。俺は人を守るために、ここにいるだけだ

 

原紀子

その志も素晴らしい。君のような人間がもっと生きられれば、この世も少しはマシになるんだろうな

 

まず、煉獄さんの価値観や目指すもの、人生観に寄り添い、共感的態度をとるべきです。

心理学的には「返報性の原理」により、共感を示されると相手も心を開きやすくなります。

 

【STEP2】現状の課題の言語化(ギャップの顕在化)

煉獄さんの現状=強くても人間のままでは老化・死・怪我のリスクを避けられない。

猗窩座はここをうまく突くべきです。

 

【会話例】

原紀子

だが――君の命には限りがある。あと何年戦える?10年?20年?老いれば反応も鈍る。怪我の回復も遅くなる。“守るための力”が、衰えていくんだ

 

原紀子

それが人間だ。老いて死ぬのも、自然の摂理だ

 

ここで用いるのは「ロス・アバージョン(損失回避バイアス)」。

人間は得をするより損をしたくないという心理が強いため、「力を失う未来」を示すことで揺さぶれます。

 

【STEP3】ベネフィットの提示(未来の魅力)

「鬼になれば不老不死」「永遠に戦える」「守るべきものを守り続けられる」

→これは相手の価値観に沿ったベネフィットとして提示すべき。

 

【会話例】

原紀子

もし君が鬼になれば、その力は永遠だ。怪我も再生する。老いも死もない。何より、“ずっと誰かを守れる力”を持ち続けられる

 

ポイントは「自分のためではなく他者のため」という動機に変換することです。

 

【STEP4】ソーシャルプルーフ(他者の事例提示)

心理学用語で「社会的証明」。

人間は周囲の意見に影響されるため、「他にもこういう人がいて…」という事例を使うと効果的です。

 

【会話例】

原紀子

母君と交わした“弱き人を守れ”という約束――それを100年でも200年でも守り続けることができる。それが、鬼という“選択肢”なんだ

 

【STEP5】小さなYESを積み上げる(Yesセット話法)

ここまで来たら、いきなり「鬼になれ」と言うのではなく、小さな質問で「はい」と言わせ続けることで、最終的なYESを引き出します。

 

【会話例】

原紀子

君は人を守りたいと思っている、そうだろう?

 

原紀子

強さを追い求めることは悪いことじゃない、そうだよな?

 

原紀子

その力を永遠に保てるなら、守れる命も増えると思わないか?

 

原紀子

だったら、“鬼になる”という選択も、無意味ではないと思わないか…?

 

【STEP6】クロージング

ここまできたらあとはクロージングです。

 

【会話例】

原紀子

君が“今ここで死ぬ”のは簡単だ。でも、もし本当に“人を救いたい”のなら――永遠に生き、永遠に守る力を選ぶべきだ。鬼にならないか、杏寿郎…?

 

どうでしょう?これでいけそうな気がしませんか?

 

 

・・・でもきっと多分煉獄さんはこう言うことでしょう。

 

 

原紀子

ならない!

 

まとめ

 

いかがでしょうか?

 

猗窩座の一言「鬼にならないか?」は、営業で言えば「飛び込みでいきなり契約書を差し出す」のと同じで、強烈な拒絶を生むだけです。

本気で「鬼への転換」を営業戦略として成功させたいなら、段階を踏み、相手の価値観に寄り添い、損失と未来を対比させながら丁寧に提案するべきなのです。

圧倒的な力を持つ猗窩座にも、営業面では勝てます。

 

さぁ、宴の時間だ。

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この記事を書いた人: 仲村 達史

仲村 達史

【寂しがりやの一匹オオカミ】 ディズニーやちびまる子ちゃんなど様々な世界観を一人で演じきることで有名。スーパーで割引の惣菜を選ぶその姿は「ONI」と恐れられる。


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